2021 October 30 weather :
Round 6 TOKACHI SPEEDWAY
孤軍奮闘の北海道2連戦
柴田選手は後方から追い上げ14位
GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第5大会が、十勝スピードウェイ(北海道更別村)で行われた。もともとは8月に行われる予定だったが、感染症の影響により、10月末に延期。そのため、ランキング7位につけている近藤翼選手は、他のレースと日程が重なり欠場。DTEC TEAM MASTER ONEからは柴田優作選手のみのエントリーとなった。
今回も前戦の岡山と同じ2レース制で、土曜日に予選と第6戦の決勝、日曜日に第7戦の決勝というスケジュール。予選は土曜日に1回のみ行われ、ベストタイムで第6戦、セカンドベストタイムで第7戦のスターティンググリッドを決定する。ちなみに両レースで使用できるタイヤの本数は、予選と2回の決勝(14周ずつ)を通じて1セット(4本)のみとなり、緻密なタイヤマネージメントが求められる。
土曜日の天候は晴れ。予選は11時10分からドライコンディションで行われた。ライバル勢が続々とコースインするなか、柴田選手はコースがクリアになるタイミングを探り、ピットレーンにとどまり続ける。そして残り5分を切った頃にコースイン。2周連続でアタックを行い、ベストタイム1分35秒396、セカンドベスト1分35秒623をマークした。その結果、第6戦、第7戦ともに21番手スタートとなった。
第6戦の決勝は全22台が出走。日没を前にして気温が下がる中、15時過ぎに信号が変わり、全車一斉にスタート。レース直後の混乱のなか、柴田選手はベテランらしい冷静なレース運びで確実に順位を上げていく。オープニングラップ終了時には21番手から一気に4つ順位を上げ、17番手までポジションアップ。その後、6周目には前方で激しい争いを繰り広げていた井口選手(988号車)と伊東(70号車)選手をパス。15番手まで追い上げる。さらに10周目には上位を走っていた岡本選手(293号車)がピットインしたことで14番手に。柴田選手はその後もプッシュするも、順位は変わらず。そのままチェッカーを受けた。終わってみれば7台抜きの快進撃だった。
race data : Round6
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 柴田 優作 | 14 | 22'46.837 | 1'35.934 |
97号車 柴田 優作選手
【決勝14位】
木曜日からサーキットに入り、セットアップを進めました。足まわりのバランスは良かったのですが、エンジンが吹けない症状が出ていました。考えられる対策をしても状況が改善せず、納得できる予選アタックはできませんでした。決勝は21位からスタートと苦しい状況でしたが、エンジンの吹け上がりは改善。クルマのバランスもタイヤのグリップ感もよく、安定感のある走りができました。まわりの状況を冷静に判断しつつ、ライン取りを変えながら、うまく順位を上げられたと思います。それだけにレース終盤のレーシングアクシデントは残念でしたね。次戦も後方グリッドからのスタートなりますが、少しでも追い上げられるように全力で頑張ります。