2021 June 13 weather :
Round 3 AUTOPOLIS
近藤選手はマシンに不調を抱えながらも6位
橋本選手は21位となるも手ごたえをつかむ
GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第3戦が大分県にあるオートポリスで行われた。今回はシリーズ唯一の1DAYレースで、日曜日に予選と決勝が行われる。決勝日の天気予報は雨。オートポリスの天候は変わりやすいことで知られており、昨年は決勝中の豪雨により、赤旗終了となっている。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は26台。
近藤翼選手(98号車)は開幕から2戦連続で表彰台に登っており、この流れを維持して優勝につなげたいところ。橋本陸選手(97号車)は、ここまで思うような結果を残せていないが、自身の走りをよく分析し、改善を重ねてきた。
日曜日の天候は予報に反して少し晴れ間がのぞく曇り空。気温も21度と比較的過ごしやすい。予選は10時40分から20分間。前日の専有走行で、近藤選手の98号車にエンジン不調のトラブルが発生。走行後にメカニックが修復を試みるも、確認のための走行ができなかったため、車両の状態が心配される中での予選に。予選開始とほぼ同時にコースインした近藤選手は、マシンの不調を感じさせない走りで2分11秒668をマーク。5位の好位置につけた。近藤選手に続きコースインした橋本選手は必死のアタックを行うも、好タイムにつなげることができず20位(2分13秒053)。
トラブルが解消されず守りの走りに徹する近藤選手
橋本選手はブレーキトラブルで順位を下げるも追い上げる
決勝(10周)は同日の15時30分から。スタート直前のグリッド上でポツポツと雨が降り出し、微妙なコンディションの中での開催となった。5番グリッドからスタートした近藤選手は、ポジションをキープしたまま1コーナーを通過。7番グリッドから追い上げてきた冨林勇佑選手(504号車)に抜かれ、6位でオープニングラップを終了する。翌周に抜き返し、再び5位へ。前を走る谷口信輝選手(82号車)を追うも、後方からは坪井翔選手(40号車)が迫り、4位谷口選手から7位坪井選手までが4位争いを展開する。動きがあったのは9周目。坪井選手が冨林選手を抜いて6位に上がると、ファイナルラップで近藤選手に襲いかかる。なんとか持ちこたえたい近藤選手だが、坪井選手の勢いは衰えず、6位にダウン。予選順位から1つ順位を下げ、チェッカーを受けた。
一方、20番グリッドからスタートした橋本選手は、好スタートを決めるも、ブレーキトラブルが発生し、ジリジリとポジションを落としていく。5周目には24位まで後退。苦しいレース展開を強いられるも、粘り強い走りで追い上げ22位でチェッカー。上位の選手にペナルティが与えられたため、正式結果は21位となった。
第3戦を終え、近藤選手のランキングは2位に後退。しかし、トップの菅波選手との得点差は10ポイントで、まだまだ逆転は可能だ。次戦のスポーツランドSUGOは今シーズン初の2ヒート制。近藤選手の大量得点と橋本選手の成長に期待したい。
race data : Round3
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 橋本 陸 | 21 | 22'50.250 | 2'14.972 |
98 | 近藤 翼 | 6 | 22'32.302 | 2'14.033 |
Drivers' Comment
98号車 近藤 翼選手
【決勝6位】
今回のレースウィークは雨予報だったのですが、終始ドライコンディションで走れて、セッティングも色々と試すことができました。予選では、練習走行での流れを生かした走りができ、5番手で通過することができて良かったです。クルマに少しトラブルがあり、レースではなかなか順位を上げることができずに、残念ではありましたが、次戦に向けてそういった部分もチームと一緒に解決し、上位で戦えるようにしたいと思います。
97号車 橋本 陸選手
【決勝21位】
富士の成績が悪かった事もあって、クルマの操作というよりは、どうやって速く走るのかというイメージが、つかめていない状態だったのですが、オートポリスに入って、今まで自分が速く走れると思っていた走り方を1度忘れて運転方法をガラッと変えたことで、手ごたえを感じることができました。とは言っても、やはり自分のマシンコントロールの精度がまだまだなので、予選は下位に沈んでしまいましたが、いい方向に進んでいます。決勝レースはブレーキにトラブルが出てしまい、それで一気に順位を落としてしまったことに加え、全体的な速さがまだまだ足りないので、抜くのに手間取り順位を上げるのが難しい状況でした。純粋に、単独での速さを身に付けることが課題だと思います。次戦は地元の菅生なので、今回の課題を持ち帰り、チームとのコミュニケーションも親密にして、万全の状態で挑みたいと思います。