2021 May 8 - 9 weather :
Round 2 FUJI SPEEDWAY
近藤選手は2位表彰台を獲得しランキングトップに
橋本選手はアクシデントに見舞われ25位
GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第2戦が富士スピードウェイで行われた。開幕戦のツインリンクもてぎに続く、今シーズンの2戦目。昨年は新型コロナウイルスのため、富士ラウンドが中止に。そのため、富士での開催は2年ぶりとなる。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は30台。
開幕戦では近藤翼選手(98号車)が3位表彰台を獲得しており、勢いを加速させたいところ。また、プロフェッショナルシリーズ初参戦の橋本陸選手(97号車)は、決勝で12台抜きを見せており、第2戦での活躍に期待が高まる。
土曜日の天候は晴れ。気温20.3度と初夏らしいさわやかな空模様だ。13時45分から予選が行われ、橋本選手が真っ先にコースイン。アタックを行うも路面コンディションが荒れており、アジャストできない。橋本選手のタイムは2分05秒621で、順位は26位。近藤選手は予選開始後もピットレーンにとどまり、コースの状況を見極める作戦。残り5分を切り、ライバルが続々と動き出したところで、ようやくコースイン。クリアラップをとることができ、タイムは2分04秒612。予選3番手を獲得し、決勝に向けて順調な滑り出しとなった。
落ち着いたレース運びを見せた近藤選手
橋本選手は序盤の接触で追い上げのきっかけをつかめず
日曜日も初夏らしい晴天に恵まれた。3番グリッドから順当なスタートを決めた近藤選手は、前を行く水谷大介選手(25号車)と服部尚貴選手(60号車)を追う展開。しかし、背後には菅波冬悟選手(10号車)をはじめとする強豪ドライバーがつけており、まったく油断できない状況。トップ争いは10台前後で形成されており、プロフェッショナルシリーズならではの超接近戦が続く。混戦の中、近藤選手は一時5位まで順位を落とすも、6周目に水谷選手と服部選手をパス。さらに7周目には坪井翔選手(41号車)も抜いて2位まで上がると、そのままチェッカー。チャンピオン経験者ならではの巧みなレース運びを見せ、2位表彰台を獲得した。
26番グリッドからスタートした橋本選手は、オープニングラップの混戦の中で後方車両と接触するアクシデントに見舞われ、マシンの一部を破損。28位まで後退する。接触の影響により、左コーナーでの挙動に不安を抱えているが、諦めずに吉田綜一郎選手(700号車)を追う。最後は24位でチェッカーを受けるも、5周目の黄旗区間で、4輪逸脱のペナルティが科され、30秒加算に。正式結果は25位。橋本選手にとって、非常に悔しい結果となった。
第2戦を終え、近藤選手は久々のポイントリーダーに浮上。2017年以来のチャンピオン奪還に向けて、明るい材料といえるだろう。また、開幕戦で3位、第2戦で2位とリザルトはどんどん上向いているだけに、否が応でも優勝を期待してしまう状況。次戦は近藤選手が得意とするオートポリス。近藤選手と橋本選手のベストリザルトに期待したい。
race data : Round2
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 橋本 陸 | 25 | 22'01.306 | 2'07.178 |
98 | 近藤 翼 | 2 | 21'16.093 | 2'06.652 |
Drivers' Comment
98号車 近藤 翼選手
【決勝2位】
荒れたレース展開で、途中で順位を下げたものの、なんとか2位を獲得できてよかったです。やはり予選で3位に入り、上位からスタートできたのがよかったと思います。後ろからもどんどん来ているので、タフな戦いでしたね。振り返れば、先頭を走る水谷選手をどこで抜くかというのが、キーポイントとなったと思います。セクター3などで軽い接触もありましたが、みんなフェアな感じで、クリーンなバトルができました。ブリヂストンのタイヤも安定したグリップを発揮してくれていて、まったく問題はありません。次戦ではもっとスピードを上げられるように頑張ります。
97号車 橋本 陸選手
【決勝25位】
オープニングラップで前が詰まっているときに後ろから当てられてしまい、リアバンパーが外れてしまいました。フェンダー内にタイヤが擦れる音がして、右コーナーは大丈夫だったのですが、左コーナーでは多少の影響がありましたね。加速が鈍くなり、厳しい状況だと感じました。さらに黄旗が出ていたGRスープラコーナーで外側にはらんでしまい、4輪逸脱のペナルティを受けてしまいました。順位を守るのが精一杯だったというのが正直なところです。86の乗り方に合わせきれていない上に、うまく歯車が噛み合っていないので、なんとか改善したいと感じています。次戦のオートポリスに向けて、チームとよく話し合い、少しでも上を目指していきたいと思います。