2021 March 20 - 21 weather :
Round 1 TWIN RING MOTEGI
近藤選手は激戦の末、3位表彰台獲得
橋本選手もミスのない落ち着いた走りで14位
GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第1戦(第1大会)がツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で行われた。
トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEのドライバーは、7年目のシーズンを迎えた近藤 翼(98号車)と、プロフェッショナルシリーズ初参戦の橋本 陸(97号車)。橋本選手は自動車業界に多くの人材を輩出している東海大学工学部(動力機械工学科)卒という経歴の持ち主で、オーディションでの走りとエンジニア的な知識を買われての大抜擢。近藤選手と共に、シリーズチャンピオンを目指す。開幕戦はS耐併催で、土曜日に予選、日曜日に決勝レースが行われる。
プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は31台。グランドスタンドは前後左右の間隔を空けての全席指定、観客のパドックへの入場禁止など、万全の新型コロナウイルス感染防止対策がとられたうえで、開幕戦にふさわしい激戦が繰り広げられた。
土曜日の天候は晴れ。心配された寒さもなく、春の訪れを感じさせる心地良さ。ドライコンディションで開始された予選では、ほとんどのドライバーが開始後すぐにコースインし、8分が経過した頃にはアタック終了。近藤選手も予選開始と同時にコースインすると、2周目に2分16秒947を叩き出し、4位に飛び込む。しかし、後半にアタックを行った選手が近藤選手のタイムを上回ったため、惜しくも7位に。橋本選手は2分18秒099で26位となり、後方からのスタート。
近藤選手は粘り強い走りで激しいトップ争いを展開
橋本選手は意地の12台抜きを見せる
日曜日の天候はレースウィーク初の雨。7番グリッドからスタートした近藤選手はスタート直後に一気に順位を上げ、2位でオープニングラップを終了。前を走る佐々木雅弘選手(34号車)を追うも、ジリジリと距離を詰めてきた川合考汰選手(521号車)とサイドバイサイドの接戦となる。さらに後方から堤優威選手(7号車)も追いつき、4台での激しいトップ争いを展開。近藤選手は7周目に3位となり、川合選手に何度か仕掛けるも一歩届かず、そのままチェッカーを受けた。
26番グリッドからスタートした橋本選手は好スタートを決めるも、順位を上げることができず、26位のまま周回を続ける。しかし、ペースは良く、3周目に24位、4周目に22位と1台1台着実に抜き、順位を上げていく。ファイナルラップまであきらめることなくプッシュし、14位でチェッカー。初のウェット走行で奮闘の12台抜きを見せ、次戦につながる内容となった。
race data : Round1
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 橋本 陸 | 14 | 25'42.970 | 2'28.194 |
98 | 近藤 翼 | 3 | 25'09.866 | 2'28.338 |
Drivers' Comment
98号車 近藤 翼選手
【決勝3位】
水曜日から走って、ずっとドライコンディションだったので、タイヤは昨年調子の良かったダンロップを選択。フィーリングは良かったのですが、決勝日の雨予報が消えなかったので、金曜日の専有走行で初めてブリヂストンに変えて、フィーリングも悪くなかったので、決勝の雨に備えて予選もブリヂストンでいくことにしました。予選7番手ですけど、できることはやったと思います。
決勝レースでは、スタートが上手く決まり、3番手ぐらいまで上がれて、そこから前を走っていた坪井選手のタイヤがダンロップだったこともあり、上手く抜くことができました。トップの佐々木選手に追いつき何度か仕掛けましたが、ペースがほとんど変わらないので、なかなか抜けなくて。後ろから来た川合選手が速かったので、そこはあまり無理をせず、チャンスをうかがいながら走りました。何度か前に出るチャンスもありましたが、開幕3位は上出来だったと思います。次戦の富士は、みんなが得意なサーキットだと思いますが、ぼくも得意なのでしっかりと上位からスタートして、表彰台に立てたらと思います。
97号車 橋本 陸選手
【決勝14位】
86の乗り方に合わせきれていないのが正直なところです。多少改善はできましたが、まだ合わせきれていないという感じです。もう少しクルマに慣れる必要があるという状況です。それでも一応、予選ではベストを出すことはできましたが、まだまだ改善が必要ですね。
決勝レースでは、最初にもう少し前に出たかったというのが正直なところでしたが、途中で2速が入りにくくなるトラブルもあり、思うようにはいきませんでした。ウエットコンディションでは、昨日まで苦戦していた86特有の運転が必要なくなるので、自分の経験を生かすことができ、かなり走りやすかったです。といっても、まだ中団で戦えるレベルですが。富士は割と得意なコースだと思っているので、次戦はもっと86というクルマを理解して、さらにアジャストできれば結果が残せると思うので、まずはそこから頑張りたいと思います。