9月14日(土)〜15日(日)、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの第6戦が岡山国際サーキット(岡山県美作市)で行われた。トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEから元嶋佑弥選手(98号車)と高橋知己選手(97号車)がプロフェッショナルシリーズに出場。エントリー台数は33台となっている。
今大会は土曜日に15分間の予選、日曜日に12周の決勝が行われる通常開催。チームは元嶋選手用に最新型のGR86を投入。すでに投入済みの高橋選手を含め、両選手に最新型のGR86が行き渡っており、評価は良好。元嶋は水曜日、高橋は木曜日から現地で走り込みを行い、本番に向けてのセットアップを行った。
土曜日(予選日)の天候は晴。予選は13時40分から15分間で行われ、元嶋選手、高橋選手の順にコースイン。タイヤにしっかり熱を入れ、2周目からアタックを行う。元嶋選手はノーミスでアタックをまとめ、前日の専有走行のタイムを上回る1分46秒566をマーク。トップ10を狙える15位につけた。
高橋はセクター2でシフトミスがあり、アタックを断念。3周目に再度アタックを行ったが、タイヤのグリップ力のピークを過ぎており、タイムは1分48秒404。順位は31位で、上位進出を狙っていた高橋選手にとって不本意な結果となった。
両選手ともに直線でのスピード不足を訴えており、新型車のポテンシャルを発揮できない状況。それでも多くの有効なデータを持ち帰り、今後のレースにつなげようと、チームの雰囲気は非常にポジティブだ。
日曜日(決勝日)の天候は晴。決勝は12時50分から行われ、15番グリッドの元嶋選手はスタート直後の混戦の中でポジションダウン。18位でオープニングラップを終える。スピード不足は依然として解消しておらず、ガマンのレースが続くが、それでも翌周に岡本選手(293号車)をパス。17位へ上がると、堤選手(7号車)を攻め立てる展開が続く。2人の攻防はファイナルラップまで続き、このままチェッカーかと思われたが、元嶋選手がオーバーテイクを見せ、16位へ。ファイナルラップに上位の選手がストップしたため、元嶋選手の正式結果は15位となった。
一方、31番グリッドからスタートした高橋は、1つ順位を上げ、30位でオープニングラップを終了。翌周には31位に後退するも、3周目には再び30位となる。4周目に坂口選手(72号車)を抜いて29位に上がると、6周目には市森選手(32号車)もパスして28位へ。しかし、翌周には再び市森選手の先行を許し、僅差のバトルが続く。上位選手の後退により、9周目に28位、さらにファイナルラップでも1つ順位を上げ、27位でチェッカー。悔しい結果となった高橋選手だったが、貴重な走行データもとれ、次につながるレースになったと語ってくれた。
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 高橋 知己 | 27 | 22'14.296 | 1'48.674 |
98 | 元嶋 佑弥 | 15 | 22'05.427 | 1'48.628 |
予選は自分のタイミングで出ていきました。ノーミスだったのですが、まわりが速かったですね。決勝ではクルマ自体のペースは良さそうでしたが、ストレートでのスピードが伸び悩み、なかなかレースに参加できませんでした。順位も順位なので、変なリスクをとる必要もなく、今日はおとなしめに走りました。次戦の鈴鹿ではクルマのセットアップも良さそうなので、なんとか入賞したいですね。
97号車 高橋 知己選手
第6戦 予選31位/決勝27位
他のクルマと比べて、ストレートスピードが厳しい状況だったので、レースは厳しくなるだろうと思っていました。後方からのスタートなので、タイヤの内圧やセッティングを見つけて、次の鈴鹿でいい順位で帰って来られるように作戦を切り替えました。コーナリングでもいいところが出ていて、すごく次につながるレースでした。残り2戦、いい結果で終われるように、クルマとデータを見直し、チーム一丸となって戦いたいと思います。