TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの開幕戦が5月11日(土)~12日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県村田町)で行われた。トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEは引き続き、元嶋佑弥選手(98号車)と高橋知己選手(97号車)を起用。横田浩之プロジェクトリーダーをはじめとする、4人のスタッフの顔ぶれに変更はない。なお、車両準備の都合により、高橋選手は第3戦からの参戦となり、元嶋選手のみが開幕戦に出場。パドックには高橋選手も姿を見せた。
予選日(土曜日)の天候は晴。元嶋選手は木曜日から走行を開始し、本番に向けてのセットアップを進めていく。予選は13時25分から15分間で行われ、元嶋選手は予選の合図とともにコースイン。タイヤのウォーミングアップを行い、翌周にアタックを行う。元嶋選手はノーミスでアタックをまとめ、1分35秒911をマーク。トップ10に迫る11位で予選を終えた。「他社メーカーのタイヤを使用するライバルにしっかりくらいついて、シングルでフィニッシュしたいですね」(元嶋選手)。
決勝日(日曜日)の天候は晴。プロフェッショナルシリーズの車両保管は朝8時に解除され、チームは決勝に向けた準備を開始。98号車の基本的な整備は川崎を経つ前に終わっているため、作業は最小限だ。
決勝レースは11時15分から行われ、元嶋選手はスタート直後の混戦の中、オープニングラップで1台をパス。10位でホームストレートに戻ってくる。前を走るのは吉田選手(160号車)で、元嶋選手は離されないようにピッタリとマークする。
元嶋選手の98号車は燃料系のトラブルに見舞われており、ペースを上げられない状況。それでも元嶋選手は後続に抜かれないように細心の注意を払ってドライビングしており、チェッカーを目指す。7周目、上位から後退してきた坂選手(910号車)をパスし、9位へ。苦しい展開ながら、目標のシングル圏内に進出。
しかし、ファイナルラップに入った1コーナー手前でストップ。燃料系のトラブルにより、再スタートができない状況になっており、元嶋選手のレースはここまで。完走要件を満たしているため、正式結果は29位となった。不本意な結果に終わった開幕戦だが、チームを統括する横田PLは次戦までの原因究明と対策を約束してくれた。次戦、オートポリス(6月16日決勝)でのリベンジに期待したい。
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
98 | 元嶋 佑弥 | 29 | 19'47.748 | 1'37.590 |
98号車 元嶋 佑弥選手
第1戦 予選11位/決勝29位
予選で今できるベストを尽くし、11位からスタートしました。スタートから順調にポジションを上げ、レースペースも悪くなさそうで、前半から狙っていました。1周目で吉田選手とやりすぎてしまったのですが、あそこで前に行かないとチャンスはないと思いました。前の坂選手が逃げてしまったのですが、その後順位をひとつ上げることができました。途中からクルマに問題があり、車をいたわりながらの走行となり、最後は力尽きてしまったのでもったいなかったです。煮え切れないレースになってしまいましたが、まだ開幕戦なので頑張っていきたいと思います。