8月24日(土)~25日(日)、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの第5戦が十勝スピードウェイ(北海道更別村)で行われた。トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEから元嶋佑弥選手(98号車)と高橋知己選手(97号車)がプロフェッショナルシリーズに出場。高橋選手は昨年の第5戦岡山以来で、1年ぶりの参戦となっている。
第5戦は土曜日に15分間の予選、日曜日に14周の決勝が行われる通常スケジュール。チームは水曜日から走り込みを開始し、本番に向けてのセットアップを行った。
土曜日(予選日)の天候は晴。予選は12時35分から行われ、元嶋選手が予選開始の合図とともにコースイン。タイヤを入念に温め、2周目からアタックを開始する。元嶋選手のタイムは前日の専有走行を下まわる1分34秒318で、順位は25位。クルマのスピード不足を訴えており、非常に悔しそう。
また、高橋選手はコース上の渋滞を避け、残り5分をきった頃にコースイン。タイヤの感触に満足していないと言うものの、2周目に1分33秒514をマークし、トップ10圏内が狙える14位につけている。終盤にアタックを行ったライバルが高橋選手のタイムを上回ったため、正式結果は15位。前日にクラッシュを経験し、順調とは言えない流れだったが、しっかりアタックすることができた。
日曜日(決勝日)の天候は曇。朝9時に車両保管が解除され、2台のGR86の整備を始めるDTEC TEAM MASTER ONEのスタッフたち。2台のワークスカーを現場で整備するのは久しぶりだが、6月からYaris Cupのチーフエンジニアを務めていた白井裕一が加入しており、マンパワーも増強されている。
12時16分に27台のGR86とBRZがグリッドに並び、決勝レースがスタート。元嶋選手は序盤から持ち前の勝負強さを見せ、オープニングラップの混戦の中で5台抜き。20位でホームストレートに戻ってくる。上位のコースアウトにより、2周目に19位へ。その後、19位をキープする走行が続くが、上位の脱落により8周目に17位、10周目に16位まで上がる。10周目のセーフティカー導入を挟み、残り1周でレース再開となるが、順位は変わらず16位でチェッカー。レース終了後、上位の選手にペナルティが与えられたため、正式結果は15位となった。
一方、高橋選手は順当なスタートをきったものの、後半セクションでシフトミス。大きく順位を下げ、23位でオープニングラップを終了する。2周目に22位、8周目に21位、9周目には20位までポジションアップ。高橋選手はあきらめずにプッシュを続け、10周目にはベストラップを更新する。上位の脱落により、19位まで順位を上げたところでチェッカー。レース後、上位の選手にペナルティが与えられたため、正式結果は18位となった。
次戦は9月14日(土)~15日(日)、岡山国際サーキットで行われる。2台体制で再び動き出したDTEC TEAM MASTER ONEの活躍に期待したい。
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 高橋 知己 | 18 | 24'23.689 | 1'33.719 |
98 | 元嶋 佑弥 | 15 | 24'21.088 | 1'34.130 |
決勝のスタート後、すぐに昨日の予選の不調の原因がわかりました。クルマのトラブルに気づけなかったのが、みんなと走ってみるとこれが問題かと思って気づけて、ぼくがそれをもっと早く気づくべきだったという感じです。ただ、それが原因で全然レース中のペースがなかったので、何か混戦があったらそこを確実に取りに行こうとしていました。いろいろ勉強になったレースなので、同じことがないように頑張ります。知己も練習走行から速かったので、ぼくも負けてられないので頑張らないといけませんね。
97号車 高橋 知己選手
第5戦 予選15位/決勝18位
まずはみなさんのおかげでこうしてサーキットに戻れたことを大変うれしく思っています。予選は後半の方がクリアラップをとれ、気持ちよくアタックができると思ったのですが、その作戦があまり良くなくて、15位になってしまいました。決勝では最初、順位をキープしていたのですが、シフトミスをしてしまいまして。5台くらいに抜かれた感じです。ただ、その後のペース的にはトップと遜色ないぐらいで走れていました。予選のワンアタックをもっと速く走らないと、ポイントが獲れる位置に入れないというのはかなり痛感したので、次は予選を頑張り、決勝ではひとつでも上の順位を狙うレースをしたいと思います。