2024 July 13-14  

Round 3 FUJI SPEEDWAY

Round 3 レポート
第3戦

予選20位からジャンプアップするも接触によりリタイア

7月13日(土)〜14日(日)、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの第3戦が富士スピードウェイ(静岡県小山町)で行われた。トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEから元嶋佑弥選手(98号車)が出場。

前戦オートポリスではトラブルが発生し、悔しいリタイアとなったが、短いインターバルの間にエンジンを載せ替え、第3戦に間に合わせることができた。なお、欠場中の高橋知己選手(97号車)もチームに帯同し、元嶋選手をサポートした。

今大会は土曜日に予選、日曜日に第3戦と第4戦が行われる2レース開催。予選は1回のみで、第3戦のグリッドは予選のベストタイム、第4戦は同セカンドベストタイムで決定する。予選と2回の決勝で使用できるタイヤは1セットのみとなっている。

土曜日の天候は曇。しかし、14時50分の予選開始直後に雨が降る予報が出ており、シグナルと同時に多くの選手がスタート。元嶋選手もコースインしているが、不利な最終コーナー寄りからのスタートとなり、アタック中に雨が降り出してしまう。元嶋選手のベストタイムは2周目にマークした2分02秒630で、セカンドベストは翌周にマークした2分03秒456。この結果により、第3戦の予選結果は20位、第4戦は同12位となった。

日曜日朝の天候は雨。9時45分のスタート時は雨がやんでおり、やや濡れた状態で第3戦が始まった。元嶋選手はイン側、20番グリッドから好スタート。16位前後まで順位を上げ、アウト側から1コーナーへ進入する。ホームストレートに戻ってきた元嶋選手の順位は15位で、ジャンプアップ成功。元嶋選手はさらに上位を目指して力走を続ける。しかし翌周、ターン15で他の選手と接触し、バンパーを破損。ピットに戻り、元嶋選手はクルマを降りた。夕方に行われる第4戦に向けてタイヤを温存し、ポイント獲得を目指すことになったので、レース後、クルマはチームテントに戻され、修復作業が始まった。

第4戦

9位でチェッカーを受け今季初ポイントを獲得

日曜日朝に行われた第3戦に引き続き、トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEから元嶋佑弥選手(98号車)が出場。第3戦はレース序盤の接触により、リタイアとなったが、クルマを修復。タイヤを温存した状態でスタートできるので、元嶋選手の追い上げに期待が高まる。

日曜日夕方の天候は曇り。前日に行われた予選では、2周目に2分02秒630のベストタイム、翌周には2分03秒456のセカンドベストをマーク。規定により、第4戦ではセカンドベストタイムが採用されるため、予選12位からのスタートとなった。

クルマの修復は主に高田と伊澤が担当。雨により、自チームテント内でのリペアが認められたため、オフィシャルの立ち会いのもと、作業が行われた。破損したバンパーのキズが痛々しいが、作業は無事終了し、12番グリッドに元嶋選手を送り出すことができた。

決勝は16時05分にスタート。12番グリッドからまたも好スタートをきった元嶋選手は11位で1コーナーへ進入。その後も次々にポジションを上げ、3台抜きの9位でオープニングラップを終える。

タイヤに余裕のある元嶋選手は8位の伊東黎明選手(80号車)を猛追。コンマ5秒以内の僅差で周回を重ねるが、慣らしを完全に終えていないエンジンは完調とは言い難く、伊東選手を抜き去ることができない。しかも、10位の堤優威選手(7号車)が背後に迫っており、緊張感のあるレースが続く。

なんとか伊東選手を抜き去りたい元嶋選手だったが、ポジションは変わらず、9位でチェッカー。今季初のポイント獲得だけではなく、今季初のチェッカーフィニッシュとなり、開幕から苦しんでいたチームにとって、待ち望んでいたポジティブな結果だった。

race data : Round3
car driver race pos. total best lap
98 元嶋 佑弥 3 retire 4'53.636 2'36.100
4 9 20'35.658 2'02.607
Driver's Comment
98号車 元嶋 佑弥選手
第3戦 予選20位/決勝2周リタイア

予選ではアタック中にセクター3で雨が降ってきて、タイムを伸ばせませんでした。決勝では1周目に大きくポジションを上げ、2周目もポジションを上げている中で、追突されてしまいました。クルマにエラー表示も出ていたので、12位からスタートできる第4戦に向けて、タイヤを残しておくという作戦をとりました。たくさんの方が応援に来てくれているので、次は盛り上がるレースをします。

第4戦 予選12位/決勝9位

今シーズン初めてチェッカーを受け、初のポイントを獲得できました。新品エンジンで結構ペースも苦しくて、耐えるレースになったのですが、その中でちゃんとポイントがとれたので、今後にしっかりつなげたいと思います。スタートでするすると順位を上げられたのですが、そのあとはレース自体に動きはなく、上を狙える雰囲気もあったのですが、リスクをとるのではなく、チェッカーを受けて、ポイントを持って帰ることを優先しました。守っていたわけではないのですが、今日やるべきことはチェッカーを受けてポイントをとることだったので。基本はガマンのレースでした。