Race 7 TWIN RING MOTEGI 14 - 15 Sep. 2019
近藤選手は実力を発揮できず悔しい結果に
小河選手は10位に入り久々の入賞
GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第7戦がツインリンクもてぎで行われた。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は32台。今回はスーパー耐久と併催のため1ヒート制で、土曜日に予選、日曜日に決勝を行う。ランキング1位の近藤選手にとってチャンピオンのかかった重要な一戦だ。
土曜日の天候は晴。朝までは小雨混じりの微妙な空模様だったが、予選までに天候は回復。気温は29℃まで上昇し、汗ばむほどの陽気となった。11時15分から行われた予選では、シグナルがグリーンになっても、多くのドライバーがピットで様子を見る展開。先に動き出したのは小河選手。残り約5分前というタイミングでコースインし、ミスなくアタックをまとめ2分18秒958をマーク。予選11番手につけた。続いてアタックに入った近藤選手は、S字コーナーでのシフトミスがありタイムロス。本来の走りを見せられずタイムは2分19秒211。17位という順位で予選を終えた。
近藤選手は最終ラップでまさかの接触
小河選手はチームプレイに徹する
日曜の天候は晴れ。朝から心地のいい風が吹き抜ける絶好のレース日和になった。早朝にプロフェッショナルシリーズの車両保管が解除され、スタッフが決勝に向けて整備を始める。今回のもてぎラウンドには研修もかねて3名のエンジニアが参加しており、DTEC TEAM MASTER ONEのテントでは順調に整備が進む。決勝レースのスタートは10時30分。小河選手が11番手、近藤選手は17番手グリッドからスタート。両ドライバーともに順当なスタートを決め、1コーナーに突入していく。
序盤から速さを見せたのが近藤選手。オープニングラップには2台を抜き、15位に浮上。その後もプッシュを続け、3周目には11位まで順位を上げる。そして5周目には10位の入賞圏内に。7台抜きを果たし、さらに♯11脇阪選手にプレッシャーをかけていく。しかし、ベテランの♯11脇阪選手は巧みなライン取りで隙を見せない。こう着状態が続くも、9周目に♯11脇阪選手が先を行く♯7堤選手をパス。近藤選手は10位のままチェッカーを受けると思われたが、前半にプッシュしたのが災いし、5コーナーでブレーキトラブルが発生。♯7堤選手に接触し、そのままストップ。チェッカーを受けることができず、無念の31位でレースを追えた。
一方、予選11位からスタートした小河選手は混戦の中で順位をひとつ下げ、12位でオープニングラップを終了。安定したペースで周回を重ね、3周目には10位まで浮上する。4周目にはチャンピオンを争っている近藤選手を先行させ、11位を走行。しかし、8周目には♯906佐々木選手の先行を許し12位に後退。最終ラップで近藤選手と♯7堤選手が接触により順位を落としたことで、10位となった。
今回の結果を受け、近藤選手のランキングは#1谷口選手と14.5ポイント差の2位。#1谷口選手に有利な状況となったが、近藤選手がチャンピオンを狙える位置に付けていることに変わりはない。近藤選手と小河選手の最終戦での奮闘に期待したい。
Result
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 小河 諒 | 10 | 23'48.728 | 2'21.076 |
98 | 近藤 翼 | 31 | 21'53.836 | 2'20.722 |
Drivers' Comment
98号車 近藤 翼選手
【31位】
練習走行では調子はよかったのですが、予選ではシフトミスをしてしまったのと、ブレーキが多少滑るような感じで、それに自分がアジャストしきれずタイムが伸び悩みました。決勝はプッシュして10位くらいまで追い上げ、そのままキープかなと思ったのですが、ブレーキがいきなりフェードしてしまい、そのまま堤選手と接触してしまいました。申し訳なく思っています。いつも使っているパッドでこれまでは問題なかったので、びっくりしました。前半でかなりプッシュしたので、いろいろな条件が重なった結果なのかと思います。気を取り直して、最終戦も全力で頑張りたいと思います。
97号車 小河 諒選手
【10位】
スタートは決して悪くはなかったのですが、路面温度が上がりすぎてダンロップタイヤのいいところが発揮できませんでした。グリップしすぎて直線が伸びないなど、後半に掛けてズルズルと順位を落としてしまったのが残念です。もてぎはブレーキに厳しいコースですが、ぼくが使ったブレーキパッドは最後まで変わらないフィーリングで安定した性能を発揮してくれました。最終戦の岡山は得意なコースなので、頑張りたいですね。翼君もチャンピオンの望みが残っているので、チーム一丸となって何ができるか考えて、しっかり後押ししていきたいと思います。