Race 3 SUGO 18 - 19 May. 2019
近藤選手、小河選手ともに復調
ダブル入賞でランキング上位に浮上
GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第3戦がスポーツランドSUGOで行われた。土曜日に予選とヒート1(13周)、日曜日にヒート2(同)が行われる2DAYレース。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は24台。
土曜日の天候は晴れ。他のレースの影響により、予選は15分遅れで行われた。グリーンシグナルと同時に多くのクルマがコースインするが、小河、近藤両選手はピットにとどまり、コースの状況を見極めている。残り5分を経過した時点で、小河選手がコースイン。ほどなく近藤選手も続く。近藤、小河両選手は1周のウォーミングアップの後、順次アタックを行い、近藤選手が1分39秒121、小河選手が1分39秒196をマーク。近藤選手が予選3位、小河選手が同4位となり、DTEC TEAM MASTER ONEの2台がセカンドローを確保した。前戦・富士ではセッティングに苦労しているような様子も見受けられたが、ここSUGOでは好調。本来の位置であるトップグループに返り咲き、チームの雰囲気も明るい。
スタートで飛び出した小河選手が3位
近藤選手は4位でヒート2へ
ヒート1では小河選手が鋭いダッシュを見せ、1コーナーまでに近藤選手の前に出る。オープニングラップ終了時の順位は小河選手が3位、近藤選手が4位。2位谷口選手のペースは小河選手より速く、2台の差は徐々に開いていく。また、近藤選手のペースは小河選手よりも速く、2台は徐々に接近。2周目には近藤選手が小河選手の背後にピタリとつける。しかし、コース幅の狭いSUGOでのオーバーテイクにはリスクがつきまとうため、近藤選手はわずかな間隔を保ちながら走行。9周目には近藤選手の後ろに5位争いの3台が追いつき、合計5台の集団となる。10周目の1コーナーで近藤選手が小河選手のインを狙うが、抜くことはできず、そのままチェッカー。小河選手3位、近藤選手4位でヒート1を終えた。その後、全車車両保管となり、この日のスケジュールは終了。日曜日のヒート2は近藤選手が3番グリッド、小河選手が4番グリッドからスタートすることになった。
近藤選手が開幕戦以来の表彰台
小河選手も4位でポイントを獲得
日曜日の天候は晴れ。朝いちに車両保管は解除され、全チームがヒート2に向けて、慌ただしくクルマを準備する。DTEC TEAM MASTER ONEには今回、サービス技術部の真島達也と中津店の櫟村(らくむら)龍平の2名が参加。真島が櫟村をコーチングしながら整備にあたっている。
第2ヒートでも小河選手が好ダッシュ。谷口選手に並ぶが抜くことはできず、2コーナーの立ち上がりでアウト側にはみ出してしまう。その間に近藤選手が小河選手を抜き3位へ。オープニングラップ終了時の順位は阪口選手、谷口選手、近藤選手、小河選手の順。谷口選手と近藤選手の差は約0.8秒だが、近藤選手は2周目にファステストラップ(1分40秒643)をマークし、谷口選手の背後につける。近藤選手は谷口選手にプレッシャーをかけるが、谷口選手も隙を見せない。しばらくの間、膠着状態が続くが、11周目の1コーナーで近藤選手が谷口選手のインを突き、2台横並びになりながら3コーナーへ。近藤選手が前に出たように見えたが、イン側を通った谷口選手が辛くもポジションを守り切る。近藤選手は3位でチェッカーを受け、開幕戦以来の表彰台フィニッシュを果たした。一方、4位でオープニングラップを終えた小河選手も好調で、6周目に近藤選手の背中をとらえる。小河選手は近藤選手と谷口選手のバトルを見ながらポジションアップの機会をうかがい、4位でチェッカー。小河選手は今季初ポイントを獲得し、笑顔を見せた。今回の結果により年間ランキングは4位(近藤選手)と9位(小河選手)に。第4戦は6月15日~16日、オートポリスで行われる。
Result
car | driver | heat | pos. | total | best lap | total pos. |
---|---|---|---|---|---|---|
97 | 小河 諒 | 1 | 3 | 22'04.655 | 1'40.533 | 4 |
2 | 4 | 22'07.202 | 1'40.889 | |||
98 | 近藤 翼 | 1 | 4 | 22'04.990 | 1'40.533 | 3 |
2 | 3 | 22'06.764 | 1'40.643 |
Drivers' Comment
98号車 近藤 翼選手
【第1ヒート4位】
スタートでちょっとミスしてしまい、小河選手が前に出ました。そこからのペースは良かったのですが、抜くことはできませんでした。同じチームメイトですし、当たるわけにはいかないので。ちょっとセーブしながら、チャンスがあればと思っていました。終盤はひやひやで、気持ちよく走れなかったのが残念でした。
【第2ヒート3位】
いろいろなバトルがありました。ペースは良く、今回はいけるかもと思いましたが、SUGOはやっぱり抜けません。谷口さんがミスったところをさしましたが、抜ききることはできませんでした。谷口さんよりもぼくの方がペースは良かったかもしれません。ヒート2でファステストラップも獲れ、気持ちよく走れました。非常にいい週末でした。
97号車 小河 諒選手
【第1ヒート3位】
スタートはそこそこの蹴り出しで、翼くんの前に出て1コーナーに進入しました。そこからはタイヤの状況がだいぶ変わっていて、ぼくの選んだダンロップには少し合わなかったのかなという印象があります。ペースが上げられず、前のブリヂストン勢に離され、レースの最後3周ぐらいは、ぼくの後ろが数珠つなぎになってしまいました。明日に向けていろいろ改善します。
【第2ヒート4位】
いいスタートがきれ、1コーナーで谷口さんの懐に飛び込めたのですが、抜くことはできず。軽く接触してしまったので、谷口さんには申し訳ないと思っています。接触して失速したところで翼くんに並ばれ、3コーナーに先に入ったのですが、ラインが苦しくて翼くんに抜かれました。5位以下にはならず、なんとか4位でコースに戻れたので、あとは淡々と。路面温度が上がったことにより、タイヤもしっかりグリップしてくれました。しっかりポイントが獲れたのは良かったと思います。