Race 8 SportsLand SUGO 30 Sep. - 1 Oct. 2017
近藤選手が3位に入り今季5度目の表彰台
残り2戦でランキングトップに浮上
第8戦の舞台はスポーツランドSUGO。プロフェッショナルシリーズには32台がエントリー。第7戦終了時点での近藤翼選手のポイントランキングは2位(75点)で、トップの佐々木雅弘選手(1号車)とはわずか6点差。年間チャンピオン獲得には、佐々木選手よりも前でチェッカーを受けることが絶対条件だ。なお小河諒選手は、第7戦十勝でのアクシデントによる76号車の修復が間に合わず、今回も欠場。
チームは、97号車に横浜ゴムが発売したニュータイヤ「ADVAN A08B」を装着。構造やコンパウンド、パターンを見直したニュータイヤは近藤選手からの評価も良く、クルマのセッティングが近藤選手の好みに仕上がっていることも相まって、金曜日の練習走行では、ベテランの谷口信輝選手(82号車)、織戸学選手(17号車)に続く3位のタイムを記録。今回の成績にも大きな期待がかかる。
土曜にドライで行われた予選(15分間)で近藤選手は、昨年のコースレコードを0.196秒上まわる1分39秒249をマークし2位。ちなみにポールポジションは谷口選手で、3位はランキング4位の青木孝行選手(31号車)。青木選手と近藤選手とのポイント差は17点。近藤選手は青木選手よりも前でチェッカーを受け、少しでもポイントをリードしたい。
一時は2位の青木選手に並びかけるも惜しくも3位
日曜の決勝もドライ。プロシリーズの全車がグリッドに並び、12時35分にレースがスタート(13周)。近藤選手はアウト側からのスタートだが、第1、第2コーナーではイン側に寄り、後続車を牽制。しかし、3位から好スタートを決めた青木選手がアウト側に並んでおり、左コーナーとなる第3コーナーでインを刺され、近藤選手は3位に順位を後退。谷口選手、青木選手、近藤選手の順でオープニングラップを終える。
レースはこの3人がトップ集団を形成。それぞれ1秒以内の差で周回を続ける。青木選手と近藤選手は1分39秒台のベストタイムをマークするが、トップを走行する谷口選手は1分40秒台とペースに伸び悩み、青木選手が谷口選手にプレッシャーをかけ始める。
2人がバトルとなれば近藤選手にも追い抜きのチャンスが生まれるが、谷口選手は青木選手のプレッシャーをかわしトップを死守。青木選手も近藤選手を牽制し無理なバトルは避ける。それでも近藤選手はラインを変えるなどしきりにチャンスをうかがい、12周目の馬の背コーナーで青木選手のイン側に入り、立ち上がりで並びかける。しかし次のコーナーは近藤選手がアウト側となり抜くことはかなわず、3位チェッカーとなった。
近藤選手は今回の結果で合計ポイントが87点に。佐々木選手は8位だったため、3点差で近藤選手がトップに立った。ちなみに青木選手は74点で3位。近藤選手はレース後、青木選手に抜かれたことを非常に悔やんでいた。磯貝敏一監督も額田信明プロジェクトリーダーは「次回はとにかく優勝」と異口同音に語った。次回は10月21日、22日に鈴鹿サーキットで行われる。
Result
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
76 | R.Ogawa | - | - | - |
97 | T.Kondo | 3 | 21'57.538 | 1'39.940 |
Drivers' Comment
97号車 近藤翼選手
スタートに失敗してしまったことが今回の結果のすべてですね。谷口さんも青木さんも隙を見せず、逆転は難しかった。今季は優勝がなく、今回こそはと狙っていたので、非常に悔しいです。次回の鈴鹿は得意なコースですが、それは他の選手も同じなので簡単ではないでしょう。優勝を目指してベストを尽くします。
76号車 小河諒選手
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