Round 3 レポート

元嶋選手が2位表彰台を獲得!!
高橋選手も9位に入りＷポイント獲得

7月22日(土)～23日(日)、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第3戦がモビリティリゾートもてぎ（栃木県茂木町）で行われた。プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は32台。

トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEは、もてぎで事前テストを敢行。満を持して木曜日に現地入りした。前戦では元嶋佑弥選手（98号車）、高橋知己選手（97号車）がともに速さを見せており、ダブル表彰台に期待が高まる。

土曜日の天候は晴れ。ベトつく蒸し暑さがジリジリと体力を奪う強い日差しの中、定刻の9時55分から15分間の公式予選が行われた。元嶋、高橋両選手を含む、ほとんどの選手が予選開始と同時にコースイン。高橋選手が2周目に2分14秒258をマークし、5番手につけると、続いて元嶋選手も2分13秒834を叩き出し、3番手に飛び込む。しかし、ライバルの上がり幅が大きく、正式結果は元嶋選手8位、高橋選手13位となった。

元嶋選手はトップ迫るスピードを発揮
高橋選手は落ち着いた走りでポイント獲得

日曜日は前日よりもさらに気温が高く、熱によるマシントラブルが心配される状況。チームは決勝直前までに可能な限りの熱対策を施し、決勝に臨む。レースは10周。スタート時間である13時55分が近づくにつれ、刻一刻と気温が上がっていく。トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEは、マシンをいたわる為に、暖房を全開にするという過酷な作戦をドライバーに託し、サバイバルレースでの生き残りに賭ける。

元嶋選手は8番グリッドから順当なスタートを決めるも、周囲は大混乱。抜きつ抜かれつの激しいバトルが随所で展開される。元嶋選手は1周目に順位を2つ上げ、2番手集団の最後尾に。良好なペースで周回を重ねながら、2周目には5位、5周目には4位と順調にポジションを上げていく。6周目には3位に浮上するが、2位との差は約2秒に。

しかし、7周目にトップ走行中の吉田広樹選手（160号車）がトラブルでストップ。2位に浮上すると、ペースを落とすことなく走り続け、トップの久保凜太郎選手（87号車）に0.4秒まで迫ったところでチェッカー。うれしい2位表彰台を獲得した。

13番グリッドからスタートした高橋選手も順当なスタート。前を走る2台の隙を狙うも、ベテランドライバーのディフェンスに大苦戦。それでも4台での10位争いに加わり、激しいバトルを制する形で5周目に11位、6周目には10位までポジションを上げていく。7周目に9位に上がり、そのままチェッカー。2台そろってのポイント獲得は昨年の第3戦十勝以来。

悔しい結果が続いていた元嶋選手にとっては念願の表彰台、そして高橋選手は少し悔しさが残る展開ではあったものの、2戦連続のポイント獲得。チームの目標のひとつである、ダブル表彰台に近づいていることがわかる。次戦、十勝スピードウェイに向けて、期待の高まる結果となった。