TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupの開幕戦が5月13日(土)~14日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県村田町)で行われた。トヨタモビリティ神奈川DTEC TEAM MASTER ONEは昨年に引き続き、元嶋佑弥選手(98号車)、高橋知己選手(97号車)を起用。チームメンバーも昨年同様という、盤石の体制でプロフェッショナルシリーズのチャンピオン奪還を目指す。開幕戦はSUGOチャンピオンカップシリーズとの併催で、土曜日に予選、日曜日に決勝(13周)というスケジュール。
プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は33台。直前まで土日共に雨予報だったが土曜日の天候は、曇。少し肌寒い気温での予選となった。元嶋、高橋両選手はクリアラップを確保するために、スタート時間から間隔をあけてコースイン。
高橋選手は1周目に1分35秒788をマークし、いきなり5番手に。その後、後からアタックを行ったライバルにタイムを更新されるも、予選7位の好位置を獲得した。一方の元嶋選手は、ずらしたアタックのタイミングが裏目に出る形でクリアラップ取れず。不本意な1分36秒269のタイムで19位となり、追い上げのレースを余儀なくされることに。
日曜日は晴れたり曇ったりを繰り返す微妙な天候ながらも、ドライコンディションで決勝レースが行われた。7番グリッドからスタートした高橋選手はスタート直後の混乱の中、11位までポジションダウン。しかし、ペースは良く、4周目を終える頃にはポイント圏内の10位に進出する。ところが、追い上げ体勢に入った矢先の5周目、後方から来たライバルに追突されコースアウト。19位まで順位を下げてしまう。
高橋選手はリスタートできたものの、追突の影響により右側のリアブレーキに違和感を覚えており、不調を抱えながらの走行に。それでも高橋選手は18位、17位とポジションを上げ、最終的に15位でフィニッシュした。
19番グリッドから追い上げを狙う元嶋選手は好スタートを決め、オープニングラップを終える頃には17位にポジションアップ。その後もペースは良く、先行するライバルを次々とパス。5周目には13番手争いに加わる。元嶋選手は4台がテールトゥノーズとなる激しい攻防戦を制し、13位でチェッカー。追い抜きが難しいSUGOで6台抜きを見せ、印象的な活躍を見せた。
激戦のワンメイクレースを戦う難しさをあらためて痛感したものの、元嶋、高橋両選手ともに上位で戦えるパフォーマンスを証明した。第2戦は6月11日(日)、オートポリスで行われる。
car | driver | pos. | total | best lap |
---|---|---|---|---|
97 | 高橋 知己 | 15 | 21'35.171 | 1'37.742 |
98 | 元嶋 佑弥 | 13 | 21'33.653 | 1'37.707 |
今回は事前にテストをさせてもらったこともあり、走り始めから調子が良く、表彰台も争えるかなというタイムで走ることができていました。しかしながら、予選はアタックに出たタイミングが悪く、残念な結果になってしまいました。予選での不甲斐なさを取り戻すためにも、決勝は少しでも前でチェッカーを受けたいと思い、自分なりに頑張って13位まで上がれたのは良かったです。この辺りが限界だったかなと思います。混戦は得意なので、無理せずに終始クリーンなレースができ、次戦につながるレースとなりました。クルマの調子がいいので、次戦のオートポリスでは、本来自分たちがいるべき順位でレースがしたいです。
97号車 高橋 知己選手【第1戦 決勝15位】
今年もチームから契約をいただき、オフシーズンにこの開幕戦に向けたテストも行い、マシンのセットアップもまとまっていました。レースウィーク中、トップ10圏内のタイムで走ることができていたので、予選7位は開幕戦にしては上々な滑り出しかなと思います。決勝での目標はトップ5だったのですが、自分の位置取りが悪く、追突され、大きく順位を落としてしまいました。ただ、後方から追い上げていく中ではトップと遜色ないペースで走れていたし、タイヤの残し方など勉強になった点も多々あったので、次に活かしたいと思います。次戦のオートポリスを走るのは5~6年ぶりなので、まずはコースを思い出しつつ楽しんで、上位を目指します!