Race 5 SUGO 25 - 26 Jul. 2020 スポーツランドSUGO
王座奪還を目指す近藤選手は総合6位
デビュー戦の篠原選手は追い上げ同15位
GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第5戦がスポーツランドSUGO(宮城県村田町)で行われた。
プロフェッショナルシリーズのエントリー台数は28台。新型コロナウイルスの影響により当初のスケジュールが大幅に変更となり、第5戦が今シーズンの開幕戦となる。
神奈川DTEC TEAM MASTER ONEのドライバーは、2017年以来のタイトル奪還を狙う近藤 翼選手(98号車)と86/BRZ Race初参戦となる篠原 拓朗選手(97号車)の新コンビ。
スケジュールは土曜日に予選と決勝レース第1ヒート、日曜日に決勝レース第2ヒートが行われる2DAYレースとなっている。
土曜日の天候はあいにくの雨。予選は15分間で行われ、近藤選手は開始早々コースイン。1回目のアタックで1分39秒873をマークし、4位につける。その後、他車のアクシデントによる赤旗中断を挟み、残り10分で予選再開。
近藤選手はアタックを終えており、順位は5位。アタックのタイミングと赤旗が重なってしまった篠原選手は、残り5分でコースインするが、濃霧による2回目の赤旗提示で満足なアタックが行えず23位(1分41秒222)となった。
近藤選手は激しい5番手争いの末6位
篠原選手は決死の追い上げを見せ18位
濃霧によりスケジュールに変更が出るも、決勝レースがスタートする頃にはドライコンディションに。第1ヒート(13周)は16時35分にスタート。近藤選手はポジションをキープしてオープニングラップを終えるが、前からじわじわと離される苦しい展開となる。背後には昨年の王者、#1谷口選手が迫っており、ディフェンスしながらの緊張感あるレースが続く。
7周目に、レースをリードしてきた#60服部選手が大きくポジションダウン。近藤選手のいる第2集団に加わったことで、4番手争いの集団となる。しかし、服部選手は近藤選手の追随を許さず、9周目が終了する頃には再び谷口選手との5番手争いに。
接触ギリギリの激しいバトルを繰り広げながらもポジションをキープする近藤選手と執拗に攻める谷口選手。近藤選手は12周目に谷口選手に抜かれ、6位に後退。そのままチェッカーを受けた。
一方、予選23位の篠原選手は好スタートをきり、1コーナーまでに順位を上げる。8周目に21位、9周目に20位。篠原選手は追撃の手を緩めず、10周目に18位まで順位を上げ、そのままチェッカー。
レース後半での強さを披露し、翌日の第2ヒートに向けて期待の持てる内容となった。
濃霧が演出した4周のスーパースプリントレース
ポジションを上げきれず近藤選手は6位、篠原選手は15位
前日よりも濃い霧がサーキットを覆った日曜日の第2ヒート(10周)。併催レースが続々とキャンセルになる中、周回数は10周に減算。当初の予定より50分遅れの15時30分に、SCの先導でスタートした。
路面状況はウェットコンディション。霧が晴れる様子はなく、このままチェッカーになると多くの人が予想していた。ところが6周目にセーフティカーがピットに入り、7周目からレース再開。わずか4周の超スプリントレースとなった。
近藤選手は6番手からスタート。谷口選手、#988井口選手との5番手争いを展開するも、順位を上げるには周回数が足りず、6位でチェッカー。また、18番手からスタートした篠原選手は、前を走る#5井上選手を全力で追い、ファイナルラップでオーバーテイク。上位のコースアウトやマシントラブルなどもあり、15位でチェッカーを受けた。
開幕戦の総合結果は近藤選手6位、篠原選手15位。第6戦オートポリスは8月30日(日)に行われる。
Race5 Result
car | driver | heat | pos. | total | best lap | total pos. |
---|---|---|---|---|---|---|
97 | 篠原 拓朗 | 1 | 18 | 22'27.334 | 1'41.339 | 15 |
2 | 15 | 24'09.532 | 1'43.100 | |||
98 | 近藤 翼 | 1 | 6 | 22'10.426 | 1'40.458 | 18 |
2 | 6 | 23'57.339 | 1'41.942 |
Drivers' Comment
98号車 近藤 翼選手
【第1ヒート6位】
予選は霧がすごくて、結構危ない状態だったのですが、すごく決まったという感じの予選ではなく、少し安全マージンを持って走りました。
第1ヒートは5番グリッドからのスタートということで、追い上げようと思ったのですが、クルマのセットがあまり合っていなかったことと、まわりのタイムが速かったことでペースを上げきれず、辛いレースとなりました。
前について行けなかったのがすごく残念だったので、クルマのセットを改善し、明日に向けて前のバトルに参加できるようにしたいです。
【第2ヒート6位】(総合6位)
第2ヒートはセーフティーカーで始まり、4周ぐらいのレースでした。コンディションも危なく、前を走る谷口選手に1度は仕掛けたのですが、追い抜くまでには至らず。そのままチェッカーを受けました。
昨日のレース後にセッティングを変えてみましたが、あまりいい方向には持って行けず、苦しい結果となりました。もっとクルマのセットを合わせ込んでいかないとトップは遠いので、次戦に向けて改善していきたいと思います。
97号車 篠原 拓朗選手
【第1ヒート18位】
予選の調子は良かったのですが、自分の位置取りが悪かったせいで、赤旗に翻弄される結果となりました。アタック中の最後の最後に赤旗が出てしまい、再開後は使い切ってしまったタイヤを合わせこむことができず、タイムを出すことができませんでした。
第1ヒートは初めての86/BRZレースで、とても難しかったです。マシンの特性上、リミッターもあるので、勝負をしに行きたくても抜ききれないとか、相手のミスを待って抜きに行く以外、抜く場所がほぼない。改めて予選の大切さを感じました。
23位から18位と順位は上げられたのですが、意識的にはもっと行きたかったので、明日に向けて反省をして、第2ヒートに活かしたいです。
【第2ヒート15位】(総合15位)
今日のレースはSCが長く入っていたので、かなり短いレースでした。反省点として、レース再開直後にもっとガツガツいけたらというところもありますが、良かった点としては、まわりよりペースの落ち幅が少なく、自分の速い部分などを見極められたことです。
重要な場面でシフトミスをしていて悔しい点は多々あります。次戦は10月の岡山になってしまうのですが、今回のミスを活かして、予選から良い結果で終えられるように頑張りたいと思います。