Race 1 Twin Ring MOTEGI 2-3 Apr. 2016

3位フィニッシュで幸先のいいスタートを見せた近藤翼選手
新たにチームに加わった柴田優作選手は接触により29位に

「GAZOO Racing 86/BRZ Race」2016年シーズンが開幕した。第1戦は昨年同様、ツインリンクもてぎ。昨シーズンからレギュレーションに大きな変更はなく、開幕戦には32台の86と4台のBRZ、計36台がエントリーした。

DTEC TEAM MASTERONEは、97号車が昨年同様、近藤翼選手。76号車には新たに柴田優作選手を迎えて、2台体制で全8戦に参戦する。

97号車のステアリングを握る近藤翼選手は昨年、ポイントランキング3位となっておりチャンピオンシップが期待される注目のドライバー。86/BRZ Race初参戦となる柴田優作選手は、全日本ジムカーナ選手権で6年連続タイトルを獲得、昨年からスーパー耐久、スーパーGTという国内最高峰レースに参戦している実力派のベテランだ。

春らしいあたたかさはなく、コートを羽織りたくなる低い気温の中で行われた予選では、18位までが昨年のレコードラップを上回るタイムを叩き出し、各チームが実力をつけていることが明らかになった。今シーズンは熱い戦いになりそうだ。DTEC TEAM MASTERONEは、近藤翼選手が2分18秒372で6位、柴田優作選手は2分19秒143で16位を獲得。トップ3は、服部尚貴選手(60号車)、阪口良平選手(906号車)、吉田広樹選手(80号車)。

決勝当日は、レース直前まで降っていた雨の影響で、路面はウェットの状態。とはいえ、レース後半には乾いてきそうな微妙なコンディションで、各チームともタイヤの内圧設定に頭を悩ませたようだ。DTEC TEAM MASTERONEは、2台ともドライセッティングを選択し、これが功を奏することとなる。スタート後、近藤翼選手は、レース中盤まで堅調に6位をキープ。一方の柴田優作選手は4周目、雨の影響でコントロールを失ったマシンにアタックされ、スピン。なんと35位まで転落してしまう。

路面が乾くまでタイヤをいたわりながら走行していた近藤翼選手は、路面が乾くに連れ攻めの姿勢に転じ、5周目に前を走っていた蒲生尚弥選手(202号車)をパス。佐々木雅弘選手(34号車)が、マシントラブルでリタイヤしたことで一気に4位に浮上した。じりじりとタイムを上げ、7周目には阪口良平選手(906号車)も抜き去って3位に。そのまま、初優勝を手にした平中克幸選手(369号車)、予選1位の服部尚貴選手(60号車)に続く、3位でフィニッシュ。柴田優作選手の方も、ベテランの意地を見せ着実に前方車両を抜き去り、29位で初戦を終えた。

額田信明プロジェクトマネージャーは、「シーズン後半は、誰もがコツを掴んで走りがよくなってくるもの。序盤でどれだけ先行できるかが重要。初戦で表彰台に上がれたのは、幸先のいいスタートをと言える。優作はまだ掴めていない部分もあるのでこれからだが、1-2フィニッシュを狙える体制だと思っている」と、今季の体制に自信を伺わせてくれた。
第2戦は、近藤翼選手が「好きなサーキット」と話す、岡山国際サーキットを舞台に行われる。決戦の日は4月24日だ。

Result
car driver pos. total best lap
76 Y.Shibata 29 24'48.803 2'22.185
97 T.Kondo 3 24'03.312 2'21.013
Drivers' Comment
76号車 柴田優作選手

86/BRZ Raceは、予想以上に難しいレースですね。予選では順位が上げられず、決勝では後半、追い上げたものの、自分としては論外の結果。ワンメイクだからこそ、クルマの管理や戦略の作りこみがより重要であると感じました。でも、手応えを感じることができたので、次は結果を出したいです。

97号車 近藤翼選手

予選は、順位としては6位でしたが、初めて谷口信輝選手の前に出ることができて、成長したのではないかと思います。表彰台に上がれたことは嬉しいですが、3位は悔しい結果ですね。今シーズンは、確実に上位に食い込むことが必須。次の岡山国際サーキットは、好きなサーキットなので、あと2つ上の順位を狙います!

Race 2 Okayama International Circuit 23-24 Apr. 2016

タイヤに苦しみ柴田選手は15位フィニッシュ
近藤選手はスタート直後のミスで19位

ツインリンクもてぎで開幕したGAZOO Racing 86/BRZ Race2016年シーズン。第2戦は岡山国際サーキットが舞台。DTEC TEAM MASTER ONEが参戦するプロフェッショナルシリーズは計36台がエントリー。12周の決勝を争う。開幕戦では近藤翼選手が2年連続チャンピオンの谷口信輝選手をおさえ、3位に入る幸先の良いスタートをきった。今回の結果にも注目が集まる。

予選は雨も心配されたが、天候は持ちこたえ路面もドライだ。「岡山は得意なコース。86独特の走りに合わせることができれば上位に食い込める」(柴田優作選手)。「とにかくミスをしないこと。自分を追い込みすぎずベストを尽くしたい」(近藤選手)と、両選手は意気込み、予選のアタックに臨む。しかし、柴田選手は1分51秒922のタイムで17位、近藤選手は1分51秒621で14位の結果に。一方、谷口選手は、1分51秒116のタイムでポールポジションを獲得し、絶対王者の強さを見せた。

近藤選手は予選後、「自分の力は出せたと思います。現状がギリギリでした」とコメント。両選手とも、同じヨコハマタイヤ勢を履く強豪、青木孝行選手(18位)と織戸学選手(19位)をおさえたが、柴田選手は「細かいミスもありました。もう少し頑張りたかったですね」と悔しさをにじませる。だが、今回も1位から1秒以内に22台がひしめく混戦。展開次第では上位奪還も不可能ではない。

決勝当日は晴れ。気温も20度を超えて春の陽気に恵まれた。マスターワンの井上亮氏(チーフメカニック)、神奈川トヨタ本社の永塚寛明氏(近藤選手担当)と佐藤雄一氏(柴田選手担当)の3名のメカニックの整備により、マシンの状態も良好。「ベストコンディションに近いですよ」と佐藤氏は自信を語る。しかし、気になるのはタイヤ。谷口選手をのぞく上位はブリヂストンやダンロップ、グッドイヤーユーザーが占め、ヨコハマ勢は不利な状況だ。

プロシリーズの決勝がスタート。全車ダンゴ状態で1コーナーに飛び込むなか、近藤選手がオーバーランを喫し24位まで順位を下げる。柴田選手は順調にスタートを決め17位をキープ。織戸選手や青木選手と三つ巴のデッドヒートを繰り広げる。

レースも中盤に差し掛かると、近藤選手も巻き返しを図る。5周目には22位。そして8周目にさらに2台をパスして20位へ。柴田選手も最終ラップに蒲生尚弥選手をパスし16位までポジションを上げる。そのままの順位をキープしチェッカーフラッグを受けたが、8位の吉田広樹選手がペナルティを受けたため、柴田選手15位、近藤選手19位という最終結果となった。

トップ争いは最終ラップに谷口選手が阪口選手にパスされ2位。そのまま阪口選手が優勝となり、佐々木雅弘選手が3位に入った。ちなみに坂口選手はブリヂストンだ。「タイヤの差が出たと思う。最後までグリップが残っている方が勝ったね」と、トップ勢の展開を磯貝敏一監督は分析した。

額田信明プロジェクトマネージャーは「2人とも果敢に攻め、この混戦の中で最大限のベストを尽くしてくれた」と評価。次戦に向けては「ニュータイヤを投入できると思う。2人ともタイヤの使い方が上手いからトップ争いができるはず。SUGOは難しいコースだけど、去年に比べてチームは確実に進化している。次戦は必ず勝てると信じています」と決意を語ってくれた。

次戦、5月15日のスポーツランドSUGOでの決勝が待ち遠しい。

Result
car driver pos. total best lap
76 Y.Shibata 15 23'03.881 1'53.549
97 T.Kondo 19 23'05.626 1'53.135
Drivers' Comment
76号車 柴田優作選手

タイヤがきつかったですね。でも、予選より順位を上げてゴールできたことは今回の収穫かなと思っています。今回の悔しさは次のSUGOで挽回します。もしニュータイヤが導入され、あとコンマ5秒だけタイムが向上すれば勢力図が一気に変わり、上位に食い込めます。次が本当の開幕戦だと思って、気合を入れて臨みますよ。

97号車 近藤翼選手

正直いいレースとは言えませんでした。マシンは万全でしたが、スタート直後の1コーナーでのミスが今回の結果の全てですね。次戦ではまた上位争いに返り咲きたいです。SUGOは難しいコースですが、僕の好きなサーキットの一つ。色々と対策をしているところなので、今回よりもいい成績でのゴールは絶対条件。ニュータイヤにも期待しています。

Race 3 SportsLand SUGO 14-15 May. 2016

近藤選手は悔しい14位フィニッシュ
柴田選手はトラブルを抱えながらも19位完走

GAZOO Racing 86/BRZ Raceは早くも3戦目をむかえた。今回はスポーツランドSUGOが舞台。DTEC TEAM MASTER ONEが参戦しているプロフェッショナルシリーズには、計36台がエントリーしており、熾烈なバトルが予想される。前回の岡山ラウンドでは、柴田優作選手は15位、近藤翼選手は19位だったが、上位入賞への期待は高まる。

スポーツランドSUGOは、最終コーナーからホームストレートにかけて、約73mの高低差を駆け上る急勾配が特徴の、全長約3.7kmの難コースだ。しかし、柴田、近藤両選手共に「好きなコースの一つ」と話す。額田信明プロジェクトマネージャーによれば、「いかにスピードを殺さないかが攻略のポイント」とのこと。そして今回から、DTEC TEAM MASTER ONEが使用するヨコハマタイヤに、ニュータイヤが導入された。両選手の順位が注目される。

14日に行われた予選の天候は快晴。15分間のアタックが始まり、両車コースイン。しかし、柴田、近藤両選手共に、足まわりのセッティングに苦労していたこともあってか、思うようにタイムが伸びず、近藤選手は1分40秒446のタイムで16位。柴田選手は、1分41秒112のタイムで24位の結果となった。また柴田選手が乗る76号車には、コーナリング中に、エンジンが吹けなくなるというトラブルも発生した。

両選手共に悔しい表情を見せながらパドックへと戻ってくる。「明日は気持ちを切り替えて臨みます」と近藤選手。柴田選手は「マシンの仕上がりは良いです。明日までにトラブルを解決したいですね」とコメント。この悔しさを明日の本番につなげる。

15日に行われた決勝。マスターワンの井上亮氏を始め、神奈川トヨタ本社の永塚寛明氏、矢部寛明氏を初めとするメカニックの整備により、マシンの状態も良好。柴田選手が乗る76号車のトラブルも処置が施され、本来のパフォーマンスが引き出せる状態だ。「お客さまのクルマと同じく最大限の整備をします」と矢部氏はレース直前までセッティングに集中する。

プロフェッショナルシリーズの決勝では、ポールスタートの阪口良平選手を脱兎のごとく全車が追う。上位はブリヂストンやダンロップ、グッドイヤーの各タイヤを装着する選手が占めており、ヨコハマタイヤ勢は、中位での戦いを余儀なくされ厳しい展開だ。

しかし近藤選手はオープニングラップで14位に順位を上げる。接触などによりリアフェンダーの凹みがタイヤをこすってしまうトラブルもあったが、ポジションを死守し、そのままチェッカーとなった。一方24位スタートの柴田選手も意地の走りを見せ、混戦の中先行車を次々とパス。最終ラップには前年のチャンピオン、谷口信輝選手もパスして19位チェッカーを受けた。

上位勢は、佐々木雅弘選手が優勝。2位に蒲生尚弥選手が入り、トップスタートの阪口選手は3位チェッカーとなった。東北出身の佐々木選手はホームでのうれしい今季初優勝。

決勝後、額田プロジェクトマネージャーは「正直期待通りの結果ではなく、悔しい思いだが、現在のチームの力は出せたと思う。与えられたもので全員が全力で戦ってくれている。次戦までにセッティングを煮詰めて、より良い結果を出せるよう努力したい」と希望を語った。

次回、6月4日(土)から5日(日)に行われる第4戦、富士スピードウェイでの戦いに注目したい。

Result
car driver pos. total best lap
76 Y.Shibata 19 22'26.386 1'41.461
97 T.Kondo 14 22'16.104 1'41.061
Drivers' Comment
76号車 柴田優作選手

決勝でも、予選時のトラブルが発生してしまいましたが、走行ラインや使うギア数を変えるなど症状を抑えて戦っていました。でも、レース前に変更したセッティングが功を奏して、自分が思っていたよりも良い成績が出せました。苦境には変わりありませんが、今は耐える時期だと思って頑張ります。クルマの仕上がりは良いので、次回の富士にかけたいです。

97号車 近藤翼選手

予選ではタイムも上がって良かったのですが、他のタイヤ勢も同じようにレベルアップしていて、上位のポジションには行けませんでした。レースではオープニングラップの接触で、車のバランスが狂ってしまってなかなか攻められなくて悔しい結果です。次戦の富士では、なんとか上位に入ってポイントが取れるよう頑張ります。

Race 4 Fuji SPEEDWAY 4-5 Jun. 2016

近藤選手が悲願のポール・トゥ・ウィン!
柴田選手はスタート直後の混乱に巻き込まれリタイヤ

第4戦はDTEC TEAM MASTERONEのホームコース、富士スピードウェイで行われる。今シーズンは3位表彰台を獲得した開幕戦以来、思うようなレースができていない。得意のコースで好結果をあげるべく、チームのモチベーションは高い。

富士スピードウェイは全長約4.5kmの高速コース。大小様々なコーナーが設けられているが、大きな特徴は約1.5kmのホームストレートだ。最高速度からのフルブレーキングとなる1コーナーは、このコース最大の勝負どころとなる。近藤選手と柴田選手が出場するプロフェッショナルシリーズには大量45台がエントリーしているので、予選でいかに上位グリッドを獲得できるかも勝負のカギとなる。

ドライで行われた予選。近藤、柴田両選手ともに、集中力を高めてコースインする。タイムボードに注目が集まる中、なんと近藤選手が2周目に2分05秒243のタイムを叩き出す。そのタイムは最後まで破られることなく、予選1位が決定。近藤選手はもちろん、チームにとっても初の快挙だ。「クルマの状態が素晴らしく、自分でも思ってもみないタイムが出ました」と近藤選手。一方の柴田選手は、2分06秒256のタイムで19位。柴田選手は「あまり良くないタイムですが、まだ結果が決まったわけではありません」と前を見つめる。

2台の整備はマスターワンの井上亮氏に加え、神奈川トヨタ本社サービス技術室の青柳光寛氏、小田原店の春木翼氏の3人で行う。青柳、春木両氏は今回初めて86/BRZ Raceにメカニックとして参加したが、持ち前の技術でマシンを確実にすばやく整備。「限られた時間と工具で整備をしなければいけないので、通常の作業とはまた違うスキルを鍛えられます」と春木氏。。

また、決勝当日は力強い応援団が到着。チームの総監督でもある市川英治神奈川トヨタ代表取締役社長と、2016年度入社の新人エンジニア50名が駆けつけた。「ただクルマを売り、直すだけではいけない。クルマをどう楽しむか。お客様と一緒に我々社員は考えています。今回の86/BRZ Raceを通して肌で感じてほしい」と新入社員に対して市川社長は話した。

朝から雨が降り続いたが、決勝前に雨は上がり、晴れ間も見えた。近藤選手はこの2日間、同時開催されていたポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)の第5、第6戦にも参戦しており、両方でポール・トゥ・ウィンを達成。コースコンディションも誰よりも理解している。

セミウェットで10周の決勝レースがスタートすると、近藤選手はスタートダッシュを決め、1コーナーを鮮やかにクリア。佐々木雅弘選手と青木孝行選手が2位争いをする中、近藤選手はさらにギャップを広げて独走態勢に。そのまま冷静な走りで周回を重ねトップチェッカー。ゴール後近藤選手は。「本当にうれしい!」と勝利を噛みしめた。柴田選手は順調なスタートをきるが、オープニングラップのダンロップコーナーでの混乱に巻き込まれてマシンにダメージを負い、残念ながらリタイヤとなった。

額田信明プロジェクトマネージャーは決勝後、「ポール・トゥ・ウィンは、チーム全員が一丸となったからこそ出せた。これまでの苦労が本当に報われた。しかし、真の目標は1-2フィニッシュ。このチームに関わる全ての人にお力添えをお願いしたい」とコメント。磯貝敏一監督は「小さなことでも、全員がコツコツとやってきたから今回の結果につながった。今後86レースを続けていく上で、非常に大きな意味がある」と語った。

次回、大分県のオートポリスで行われる第5戦は、地震の影響で延期。第6戦は、今回と同じ富士スピードウェイが舞台となる。悲願の1-2フィニッシュ達成なるか、期待が高まる。

Result
car driver pos. total best lap
76 Y.Shibata retire - -
97 T.Kondo 1 21'15.643 2'06.068
Drivers' Comment
76号車 柴田優作選手

予選のポジションが結果に大きく影響してしまいましたね。混乱で当てられた場所悪く、タイロッドが破損してしまい走行が不能でした。本当に悔しいですね。ただ、レースを重ねるごとに、マシンの状態はどんどんとよくなっています。今回もベストな状態で出走できました。次こそは挽回したいと思います。

97号車 近藤翼選手

ミスをしなかったこともありますが、何よりマシンがベストな状態で、タイヤもコースにマッチしたことが今回の結果につながりました。今回ポールを取れたおかげで、自分のペースをコントロールしながら走ることができました。このレースでのポール・トゥ・ウィンは本当に難しいので、チャンスを逃さなくて本当に良かったです。次回も当然トップを狙います。

Race 5 AUTOPOLIS CALLED OFF

Race 6 Fuji SPEEDWAY 2-3 Sept. 2016

柴田選手24位、近藤選手36位
ペナルティで残念な結果に

前代未聞とはよく使われる言葉だが、今回ほどのこの四文字が当てはまるレースはないだろう。9月2日~3日にかけて行われた、富士スピードウェイでの第6戦は、誰もが予想できないレースとなった。

第5戦オートポリスが熊本地震の影響で中止になり(第7戦十勝で代替レースが行われる)、第4戦富士スピードウェイ以来、約3ヶ月ぶりに開催されたGAZOO Racing 86/BRZレース。長いインターバルの間、同サーキットでテスト走行や各部のセッティングを行い、柴田優作選手(76号車)、近藤翼選手(97号車)ともに「クルマはとてもよく仕上がっている」と期待を寄せてのレースだった。

予選は柴田選手が2分06秒320で13位、近藤選手が2分06秒036で12位。近藤選手が意識する、昨年のチャンピオンで同じヨコハマタイヤを履く谷口信輝選手(1号車・16位)は上回ったものの、佐々木雅弘選手(34号車)が2分05秒097でポールポジションを獲得。新スペックを導入したブリヂストン勢の後塵を拝する結果となった。「不利な環境の中、よく頑張ってくれたと思う」とは、額田信明プロジェクトマネージャーの言葉だ。

続く決勝日には、チーム総監督を務める市川英治神奈川トヨタ代表取締役社長と、今年度の新人営業スタッフ30名が応援に駆けつける場面も。初めてサーキットを訪れた社員も多く、「レースを楽しみにしています」「がんばってください!」と、フレッシュな目線でチームの士気を高めてくれた。

そして決勝。スタート直後の第1コーナー(TGRコーナー)で、2番手スタートの青木孝行選手(31号車)と4番手スタートの蒲生尚弥選手(202号車)が接触し多重クラッシュが発生。青木選手、神谷裕幸選手(38号車)、ジョニー選手(999号車)が走行不能となったことでセーフティカーが入り、追い越し禁止のイエローフラッグが出された。

柴田選手、近藤選手ともこの多重クラッシュの影響は最小限だったものの、近藤選手はその直後に山田英二選手(770号車)に追突されスピン。リアバンパーが外れたためピットインし、35位まで順位を落としてしまう。

レース再開は4周目。柴田選手は8位から、近藤選手は35位からのリスタートだ。柴田選手は、後続車のアタックを懸命にかわしファイナルラップまで8位をキープ。しかし、最後に前走車に勝負をかけたところ、逆に後続車に抜かれてしまい10位でフィニッシュとなった。近藤選手は、接触などのリスクを追って攻勢をかけるのではなく、マシンをいたわり着実に完走することを選び、そのまま35位でゴールを迎えた。

しかし、これでレースは終わりではなかった。近藤選手は、イエローフラッグ中のピットイン時に、他車を追い越し40秒のペナルティ、柴田選手も同じく追い越し禁止違反で40秒のペナルティが課されたのだ。正式結果が出てみると、なんと出走した41台中、実に15台が追い越し禁止違反のペナルティを受けていた。これだけの多くのドライバーにペナルティが課されるのは異例だが、これもレース。正式結果を受けての順位は、柴田選手が24位、近藤選手が36位だった。

額田プロジェクトマネージャーは、「こんなレースは初めて。とても残念なレースだ」とコメント。市川社長は、「今回は釈然としないレースだったが、今季は優勝もしているし手応えは感じている。年間チャンピオンの可能性もあるので、柴田、近藤両選手には引き続きがんばってほしい」と二人の選手にエールを送った。

Result
car driver pos. total best lap
76 Y.Shibata 24 26'04.131 + 40" 2'07.006
97 T.Kondo 36 26'45.999 + 40" 2'06.228
Drivers' Comment
76号車 柴田優作選手

ファイナルラップのBコーナー(ダンロップコーナー)で勝負をしかけましたが、うまくいかず、2台に抜かれてしまいました。レースではよくあることですが、悔しいです。次戦が開催される十勝サーキットは、20年前に一度走っただけのコース。それだけに手探りのレースになりますが、マシンの調子はいいので楽しみです。

97号車 近藤翼選手

追突されてリアバンパーがめくれていたのをミラーで確認して、ピットに入りました。その後は、1ポイントがつくファステストラップを狙いましたが、アタックできるチャンスがなく、そのままレースを終えることになりました。今回、ポイントがとれなかったので、次戦は必ずポイントを取って、より上位を狙います。

Race 5 TOKACHI SPEEDWAY 1 Oct. 2016 [Substitute race]

前戦のペナルティにより両選手とも降格スタート
追い上げを図るも近藤選手14位、柴田選手18位

7月に行われる予定だった第5戦オートポリスが熊本地震の影響で中止となり、10月1日(土)に代替戦が開催された。決戦の舞台は十勝スピードウェイで、これが第5戦となる。第7戦と2日連続開催という、過去にないスケジュールでのレースとなった。

北海道でのレースということもあり、エントリー台数は富士スピードウェイで行われた第6戦より少ない28台となったが、DTEC TEAM MASTERONEはいつもどおり近藤翼選手(97号車)と柴田優作選手(76号車)の2台体制でエントリーした。

予選は、近藤選手が1分36秒093のタイムで13位、柴田選手は1分36秒689で17位に。予選トップは、1分35秒405を叩き出した平中克幸選手(369号車)、2位は井口卓人選手(88号車)、元嶋佑弥選手(370号車)だ。

しかし、今回は「予選の順位=スターティンググリッドの順番」ではない。前戦では、10台ものクルマがペナルティを受けており、対象の選手にグリッド降格が適用されたのだ。近藤・柴田両選手もペナルティを受けており、6グリッド降格に。それぞれ19番手、23番手グリッドからのスタートとなった。また上位陣も入れ替わり、平中選手に代わって井口選手がポールポジションを獲得した。

そうは言っても実力のある二人である。グリッド降格のままレースを終えることはない。抜きどころがない十勝スピードウェイにも関わらず、近藤選手、柴田選手とも、スタート直後から次々と前走者をパス。折り返し地点となる7周目を終えた頃には、近藤選手15位、柴田選手20位まで順位を上げ、最後まで果敢にアタックを続けた。最終結果は近藤選手14位、柴田選手18位。

グリッド降格さえなければと思わずにはいられないが、それがレースの厳しさというもの。順位こそ振るわなかったが、近藤・柴田両選手とも実力を見せつけてくれたと言えるだろう。額田信明プロジェクトマネージャーも「2日続けてのレースとなるため、何が何でも接触は避けなければいけない。そんな中、二人ともよくがんばってくれたと思う」と、健闘を讃えていた。

優勝を手にしたのは、ポールポジションからスタートした井口選手。自身のシリーズ初優勝となった他、初めてスバルBRZがプロフェッショナルシリーズで勝利を収めたレースとなった。

Result
car driver pos. total best lap
76 Y.Shibata 18 23'14.973 1'37.323
97 T.Kondo 14 23'13.044 1'37.528
Drivers' Comment
76号車 柴田優作選手

セッティングがなかなか決まらず、予選は博打でしたが、結果としていいクルマに仕上がりました。決勝では、ポイント圏内のドライバーと同等のタイムを出すことができましたし、明日の第7戦はさらに勝負をしたいと思います。

97号車 近藤翼選手

予選のタイムは1分36秒093でしたが、1分35秒台も狙える手応えを感じています。決勝では、ポイント圏内を狙いましたが、前を走る今村選手に阻まれ苦戦しました。明日は期待してください。

Race 7 TOKACHI SPEEDWAY 2 Oct. 2016

柴田選手は堅調な走りで12位フィニッシュ
4番手スタートの近藤選手は接触により残念なリタイア

土曜日に行われた第5戦に引き続き、日曜日に開催された第7戦。DTEC TEAM MASTERONEにとって悔しい結果となった。近藤翼選手(97号車)が、初めてのリタイアとなってしまったのだ。しかも、優勝のチャンスがある中でのリタイアだ。まずは予選の様子から順にレポートしよう。

予選は序盤に元嶋佑弥選手(370号車)のクラッシュによって赤旗中断が入るというアクシデントが発生。しかし、DTEC TEAM MASTERONEの2台にとって大きな影響はなく、近藤選手が4位(1分35秒721)、柴田優作選手(1分36秒149)は12位につける。

アクシデントの影響を大きく受けたのは、山田英二選手(770号車)と松本晴彦選手(310号車)だ。この2台は、ベストタイムをマークした周が2本のイエローフラッグが出ていたために、記録が削除に。この1周しか走行していなかったため、決勝出場を果たせなかったのである。また、クラッシュした370号車もそのままリタイアとなった。

そして決勝である。4番手グリッドからスタートした近藤選手は、1コーナーで3位に浮上。幸先のいいスタートを決めたが、すぐに織戸選手に先を譲り4位に。さらに、猛攻する久保凛太郎選手(87号車)に左側面を当てられてしまう。順位こそ落とさなかったが、2周目にさらなる不運がやってくる。山野直也選手(7号車)が近藤選手の右後方に接触したのだ。バンパーが脱落しただけでなく、凹んだフェンダーがタイヤに当たっていたためピットイン。応急処置を試みるもタイヤがバーストするリスクを考慮して、リタイアという選択を余儀なくされた。

12位番手スタートとなった柴田選手は、服部尚貴選手(60号車)、蒲生尚弥選手(202号車)、坪井翔選手(63号車)、谷口信輝選手(1号車)らとコンマ数秒差の熾烈なバトルを展開。一時、13位へと順位を落とすも12位でレースを終えた。

レース後、磯貝監督は「何も言うことはない。これがレースというものだ。でも、優作はレースを重ねるたびに速くなっていると思う。次のラウンドではポイントを取ってもらいたい」と語った。第8戦(最終戦)は10月29~30日、鈴鹿サーキットで行われる。

Result
car driver pos. total best lap
76 Y.Shibata 12 23'08.797 1'37.355
97 T.Kondo retire - 1'37.695
Drivers' Comment
76号車 柴田優作選手

セッティングも決まり、予選はまずまずの結果を出せたと思います。決勝はポイント圏内に入りたかったですが、どの選手も思いは同じ。悔しさは残りますが、前後が迫る中、接触することなくレースを終えられたことはよかったと思います。

97号車 近藤翼選手

優勝が狙える2列目からのスタートだったので、もちろん悔しいですが、仕方のないこと。これが結果です。次の鈴鹿は好きなサーキットのひとつ。自分を信じて、結果を出すだけです。

Race 8 Suzuka Circuit 29-30 Oct. 2016

近藤選手は6位入賞で確かな実力を証明
柴田選手は前年チャンピオンの谷口選手を抑えて19位

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの2016年シーズンもいよいよ締めくくり。最終戦となる第8戦が10月29日(土)と30日(日)、日本屈指のテクニカルコース、鈴鹿サーキットで行われた。今回のプロフェッショナルシリーズには41台がエントリー(出走は40台)。DTEC TEAM MASTER ONEは、近藤翼選手(97号車)と柴田優作選手(76号車)の2台体制で臨む。前回の十勝では、近藤選手が表彰台の期待がかかるなかリタイアを喫しており、その雪辱が果たせるか否かに注目が集まる。

29日の予選は快晴。アタックできる時間は20分だ。スタートと同時に柴田、近藤両選手ともにコースイン。近藤選手は序盤に2分32秒398のベストタイムを記録し9位に。そして8位の山田英二選手(770号車)がペナルティでグリッド降格となったため8番グリッドからのスタートが決定した。

一方の柴田選手は、序盤でマシンの手応えを確かめ、中盤からいよいよタイムを狙う。しかし他チームのマシンがコース上でストップしたため赤旗中断となり一旦ピットに戻る。再開後、果敢にアタックを試みるが、2分33秒320のタイムで21位。

ちなみにポールポジションは、前々回の十勝の第5戦(代替レース)で優勝、前回(同じく十勝)の第7戦で2位と、尻上がりに調子を上げる井口卓人選手(88号車)だ。

30日の決勝も快晴。今回はマスターワンの井上亮氏に加えて、神奈川トヨタサービス技術室から永塚寛明氏、中村直(ただし)氏、柏木盛矢(せいや)氏の4人のメカニックがマシンを整備する。

中でも柏木氏は、この10月からサービス技術室に異動したばかりで、86/BRZ Raceには初参加。「いつもの現場とはまた違うシビアな空気が流れていますね。現場に来ないと味わえない緊張感です」と柏木氏。これまで培った技術を活かし、丁寧かつ迅速にセットアップを行う。

入社2年目でチーフメカニックの井上氏も作業の熟練度が増し、近藤、柴田両選手からのオーダーにも確実かつスピーディに応え、他のメカニックからの信頼も厚い。

いよいよレーススタート。全8周を40台が争う。柴田、近藤両選手ともにスタートダッシュを決め、近藤選手は1コーナーで2台をパスして5位に浮上。その後さらに1台を抜いて1周目で5位にジャンプアップ。柴田選手も18位に順位を上げ意地を見せる。

近藤選手はさらに上位を狙うも、3位争いをする平中克幸選手(369号車)と服部尚貴選手(60号車)をなかなかとらえることができない。柴田選手も中段グループで接戦を繰り広げ、そのまま最終ラップに突入。前の2台に食らいついていた近藤選手だが、最終シケインで吉田広樹選手(80号車)にインを刺され悔しい6位チェッカー。柴田選手は拮抗したバトルを繰り広げ19位完走。前年王者の谷口信輝選手(1号車)を見事抑えた。

今回のレースを制したのはポールポジションからスタートした井口選手だ。2位は蒲生尚弥選手(202号車)で3位が平中選手。前回シリーズチャンピオンが決定した佐々木雅弘選手(34号車)は11位だった。

最終戦を終えて、額田信明プロジェクトマネージャーは「全員が全力で挑んだ最大限の結果。2人のドライバーも頑張って走ってくれた。ただ色々と課題も見えてきた。もちろん来年も2台でダブル表彰台を狙いたい。今年は山あり谷ありで、正直悔しいレースが多かった」。磯貝敏一監督は「チーム全体の戦闘力は確実に上がっている。来年はまだ決まっていないが、ここまできたらやめられない」と意欲を語った。

浮き沈みが激しかった今シーズンだが、チームは確実に前進し続けた。シリーズ戦は終了したが、11月26日(土)〜27日(日)に富士スピードウェイで行われるTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALで、86/BRZ Raceの特別戦が予定される。最終的なポイントランキングはまだ確定してはいないが、近藤選手は累計39ポイントを獲得しシリーズ7位となる見込みで、特別戦への出場はほぼ確実だ。最後までチームに諦めという文字はない。

Result
car driver pos. total best lap
76 Y.Shibata 19 20'47.873 2'34.583
97 T.Kondo 6 20'31.981 2'32.758
Drivers' Comment
76号車 柴田優作選手

予選の結果が悪く、それがレースにも響いてしまいました。しかし、少しでも順位を上げられたことは良かったと思っています。今年は思い通りの走りができなくて悔しいシーズンでした。でも出場できたことは本当にうれしいです。あっという間のシーズンでしたね。来年もぜひ出場したいです。

97号車 近藤翼選手

スタートがうまく決められて2台をパスし、その勢いでさらに1台をパスできたのは良かったですね。ただ、最後のシケインで抜かれてしまったのは悔しい。今年は辛さも喜びも経験できましたが、チャンピオン争いにもう少し食い込みたかったです。来年もチャンスがあればトップを目指します。

Round TGRF Fuji SPEEDWAY 26-27 Nov. 2016

近藤選手が今季2度目のポール・トゥ・ウィン
来年につながる有終の美

GAZOO Racing 86/BRZ Raceの2016年シーズンの実質的な最終戦は、11月27日(日)に富士スピードウェイで開催されたTOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL内の特別戦だ。プロフェッショナルシリーズとクラブマンシリーズの上位入賞者から順に出場権が与えられ、DTEC TEAM MASTER ONEからは、39ポイントを獲得し、年間ランキング8位となった近藤翼選手(97号車)が出場した。

特別戦は、通常は2レースに分かれているプロフェッショナルシリーズとクラブマンシリーズが混走となり、それぞれ表彰される。今回はクラブマンシリーズから20台、プロフェッショナルシリーズから17台の計37台がエントリーし、10周のレースを争う。ポイントはつかないが、ドライバー同士の意地がぶつかり合うガチンコバトルであることは変わらない。

近藤選手は、シリーズ戦の後半は運に見放された悔しい展開が続いたが、最終戦の鈴鹿ではようやく自分の実力を解放した戦いができた。その勢いを保ったまま挑む特別戦。チームの本拠地と言えるこの富士で、第4戦の奇跡を再び起こせるか。

チームは金曜から富士スピードウェイに入り、プラクティスを行う予定だったが、雪の影響を受けて走行は中止。セッティングを出せないまま、土曜の予選を迎えることとなった。

しかし、これまで蓄積したデータをもとに、チーフエンジニアの井上亮氏をはじめ、神奈川トヨタサービス技術室の矢部寛明氏、枝村幸恵氏の3名のエンジニアがマシンをセットアップ。頼りになるのはこれまでの経験。このセッティングの良し悪しが結果に直結する。

予選は曇りで、路面温度もかなり低い。近藤選手はタイヤに十分に熱を入れるため慣熟走行を重ね、ようやくアタックができたのは、予選時間ぎりぎりいっぱいのラスト1周。持ち前の集中力とミスのない走りでコーナーをまとめ、コントロールラインを通過したタイムは、2分04秒481でトップ。しかも、これまでの86/BRZ Raceのレコードタイムを更新する記録だった。

近藤選手は「マシンのセッティングはベスト。僕だけで成し遂げられたものではない」とコメント。エンジニアの3名もうれしさを噛み締めていた。「鈴鹿のデータを基にセットアップしたのが良かったですね」と井上氏。

そしてこの結果に、ポール・トゥ・ウィンの期待が俄然高まる。しかし、2位には後半戦で好調な井口卓人選手(88号車)、3位には吉田広樹選手(80号車)がつけているため油断はできない。

決勝当日は、朝から雨だったがレース前には止み、路面はかろうじてドライとなった。レースは12時45分にスタート。近藤選手はスタートをうまく決め、アウトに迫る井口選手をブロックしながら1コーナーをトップでクリア。その勢いでプッシュを続け、周回ごとに後続との差を広げ、6周目には、2位に2秒649の差をつけて独走態勢に入る。

その後もミスなく周回を重ね、一度もポジションを譲らずにトップチェッカー。後方では、井口選手をパスした山田英二選手(770号車)が近藤選手を猛追するも、そのギャップを埋めることはできなかった。近藤選手は、第4戦と同じく完璧なポール・トゥ・ウィンを決め、有終の美を飾ったのだ。

レース後、額田信明プロジェクトマネージャーは「翼は本当にいいドライバー。この最終戦で何かが覚醒した感じさえする。走りを見ていて不安感が全然ないよね。今後もどんどん進歩すると思う。この1年間を一緒に戦えたのはチームにとっても喜びだし、翼にとっても一つの糧になったはず」と近藤選手を讃え、チーム全体については「この1年で本当に成長した。今回はチーム力の勝利でもある」と話した。

磯貝敏一監督は「今年は運に見放された戦いが多かったけれど、それを一掃できるくらいに気持ち良いポール・トゥ・ウィンだった。非常にいい結果に満足している」とうれしいコメント。

チームの総監督である市川英治神奈川トヨタ代表取締役社長は「本当に心からうれしい勝利。翼選手の実力が光っていた。今後にとっても、この一勝の意味は非常に大きく、価値があるもの。きっと来年につながるはず」と期待のコメントを残した。

Result
car driver pos. total best lap
97 T.Kondo 1 21'08.493 2'06.206
Car #97 : TSUBASA's Comment

1年間苦しい戦いが続きましたが、今回優勝できたことは本当にうれしいですね。マシンのセッティングもうまくまとまっていて、スタートダッシュを決められた後もプッシュを続けられ、逃げ切ることができました。来年もチャンスがあればぜひチャンピオンを目指したいです。